恵比寿駅前のえびすさん、年末 NHK紅白歌合戦の宣伝をしていました |
「肝心なのは、自分の頭で考え、実行すること」
「責任をとらない100人の意見を集めるより、行動する1人の覚悟のほうが尊い」
「地方創生大全」の著者・木下斉さんは、
地域活性化を進めるには、どうしたらいいか。
地域活性化を進めるためには、どんな姿勢が必要か。
という問いに、上記のような答えを挙げていました。
本書は、地域活性化事業が抱える問題について、日本のいたるところで発生している「構造問題」の一つと位置づけています。
そのうえで、地域において新しい何かをしよう、何かを改善しよう、何かを変えようと考えた時、多くの人がぶつかる「壁」や、失敗の「原因」について解説しています。
「ゆるキャラ」「地域ブランド」「ふるさと納税制度」「道の駅」など、
地域活性化の取り組みは、さまざまなものがありますね。
「言われてみれば、そんなのがあったね」と思いだすものが多いのですが、
著者は、失敗例も挙げて、失敗の背景や理由を簡潔で分かりやすく示しています。
私がもっとも興味をひかれたのは、「組織」と「個人」に関する指摘です。
地域活性化に取り組む場合に限らず、
民間企業でも、「何かをしよう」「何かを変えよう」と取り組もうとする人に対して、
似たような「壁」が発生しそうな気がします。
一言でいえば「抵抗勢力」。
目指していこうとする方向は同じはずなのに、ともに取り組む人たちの間で目標がずれていたり、行動しようとする人を妨げる人が出てきてしまう。
その結果、物事が進まないことは、よくある話かもしれません。
本書の著者は、問題点の指摘や批判だけにとどまらず、「どうしたらいいか?」を提言しています。
冒頭にあげたとおり、答えは「自分の頭で考え、行動すること」。
やみくもに行動すればよいのではなく、「失敗しても、再び挑戦できる範囲で行動すること」。
つまり、「自分で責任をもって、行動すること」です。
応援してくれる人を獲得したり、周囲の協力を取り付けることは大切だけど、
周囲の人みんなが「賛成」してくれるとは限らない。合意形成を重視すると、本来、進め
るべき方向からずれが出てくることもある。
「何のために、どうしたいのか?」
それを明確にして、行動するのみということですね。
2017年が、スタートしました。
自分の頭で考え、一つひとつ行動していきましょう。
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