「仕事と家庭の両立」は女性の課題だと思っていましたが、
そもそも、そう思ってしまうことに根深い問題があるのだなぁ。
本書を読んで、改めて気が付かされました。
「子どもには母親が必要」
「育児や介護は、女性のほうが上手」
心のどこかでそう思っていたけれど、
「それって本当なのか?」と疑うと、
その根拠が曖昧なことに気が付きます。
本書は、仕事と家庭の両立に関する女性の思い込み、男性の思い込み、職場の思い込みを解きほぐしていきます。
本書によると、
仕事では競争が求められ、家庭ではケアが求められる。
競争とケアは、どちらも人間の本質であるにも関わらず、現代では、仕事(競争)を高く評価し、ケアの価値をあまり評価せず、両者のバランスが崩れて、そこから歪みが生じているという。著者は、ケアの価値を捉えなおし、競争とケアのバランスをとる道をつくっていくべきだと主張している。
女性がこの本を手に取ると、自分がどのような価値観に縛られていたか気が付き、目から鱗だという人がいるかもしれません。
この書籍のタイトルを見て「自分の問題じゃない」と思った男性には、たくさんの気づきがあると思うので、ぜひ、読んでいただきたい一冊です。
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